院長コラム 2022年5月
「岡村先生退職」
依然コロナ禍ではありますが、様々な規制が緩和されており、少しずつ日常生活の幅が広がってきている方も多いかと思います。自分を守りつつ周囲を守りつつ、皆さまが心身の健康を保てる生活ができるよう願っております。
さて、2021年11月に岡村優子先生が土曜日の診療にジョインして下さいました。長期的に一緒に診療に携われると思っていたのですが、残念なことに4月末をもって退職の運びとなってしまいました。
私の土曜日の診療枠が再診の方でいっぱいになっていたところ、土曜日希望の初診の方を半年間たくさん診てくださり感謝申し上げます。
私自身、大学病院勤務の時代は大勢いる医師の中、情報を共有しながら医療に向き合っておりましたが、クリニックで一人になってみるとふと不安になることも多く、自分を見失いそうになることも正直あります。そのような中で岡村先生と2人での診療は久しぶりに良い刺激をいただき大変ありがたかったです。
では、実際なぜ半年で退職になってしまったかと申しますと、喧嘩をした、などという訳ではありません(笑)。岡村先生はこれまで国立がん研究センター非常勤の立場で研究しつつ他のクリニックで診療をしていたのですが、当クリニックで診療したいとご連絡をいただきました。しかし、2022年5月から国立がん研究センターで常勤研究者のポジションが現実となり、副業ができなくなったため、当院は退職となってしまった次第です。
私は目の前の困ったことをお持ちの方々に対して、「臨床」という医療で皆様一人一人に少しでも光が射すよう頑張ってゆく所存です。これから「医療研究」という分野で数えきれないほどの人々を助ける可能性のある岡村先生、神田小川町より、ご活躍をお祈りしております。
それでは、岡村先生の言葉を以下に記させていただきます。
岡村優子です。
伊藤先生とは国立がん研究センター東病院でご一緒させていただいて以来の繋がりで、伊藤先生の患者さんへ関わる姿勢に共感し、いつかまた一緒に働きたいと思っていました。
昨年11月より土曜日のみではありますが、いとうメンタルケアクリニックで勤務させていただき、診療では目の前の患者さんのために常に最善を考え関わらせていただきました。
退職の具体的な理由は伊藤先生のコメントをみていただければと思いますが、このように短期間の勤務となってしまったこと、大変申し訳なく残念に感じております。
患者さん皆さまにもご迷惑をおかけしてしまいまして、申し訳ありませんでした。
5月からは臨床を離れ、国立がん研究センターのみでの勤務となりますが、これまで関わらせて頂いた患者さん、みなさんがより良く過ごせるように願っております。
研究では、日本のそして世界のがん患者さんの生活の質が向上するようにこれからも取り組んでいきます。
また精神科の臨床を再開する際には、みなさまにお会いすることがあるかもしれません。
その時には、どうぞ宜しくお願いいたします。