院長コラム 2023年3月12日
「3年越しの東京マラソン」
またまた久しぶりの更新です。長文失礼致します。出走予定であった東京マラソン2020がコロナ禍で中止となり、その権利が移行され、3年越しに2023年3月5日、東京の街を走ってきました。昨年は参加人数や観戦を制限して実施されましたが、今回はコロナ禍前と同じ規模で約36000人が参加し、外国人の方も3割、沿道の応援も解禁され、やっと通常モードの大会となりました。手放しで喜べる状態にはまだありませんが、皆さまがやりたいことを自由にやれる状態になってゆくことは嬉しいですね。
レースに関しましては、体調管理不足のため中盤から息は上がり、足も重くなり、正直辛かったです。なぜ僕は走っているのだろう?という問うてはいけない言葉が浮かんだり、歩いている人が羨ましくなったり。。。でも何とか足を止めずにゴールできました。楽しんで走るということが第一の目標だったのですが、それは達成できず。それが悔しくて来年もやるぞ!となってしまうアホな自分が今います。タイムは、2019年の東京で自己ベストが出たのですが、それより8分ほど遅かったもののセカンドベストでした‼
マラソンは、どれだけ力を使わずに効率良く体を前に進められるかが重要で、それはフォームに集約されると思っています。特にすっかり歳を重ねた私なんかは〝気合で力強く“というのは無理でして。。YouTubeでフォームの動画を観て自分と比較して、練習して、少し分かった気がしたらまた逆戻りして、そんなことを繰り返して少しずつ変化してゆく感じです。これは様々な疾患に有効とされている「認知行動療法」に近いと思っています。自分の考え方や行動の仕方(ランニングフォーム)の非効率なところを自覚し、意識し、修正の方法を学び、それを実践し、最後は無意識にできるようになってゆくステップ。簡単ではありませんが無理はしない範囲で継続してゆくと、ふと自分の良い変化を感じられるようになるのではないかと思います。自分もいろいろな意味でまだまだですが、皆さまのランニングフォーム(生き方)を少しでも楽な方向に修正できる人生の伴走者的なことができたら良いなと思っております。
4月からですが、お困りの方をなるべく早く診察できるように、木曜日午前中に初診の方専門の外来を開始する予定です。これからも自分のペースでベストを目指して進化してゆく所存です。
どうぞよろしくお願い致します。